浄化槽 ブロワー CAB7の修理方法とは?修理費用の相場と故障原因を解説

フジクリーン
新米くん
新米くん

お客さんから浄化槽のブロワー修理の依頼を受けました。

CAB7の修理方法を教えてください!

ジョータロー
ジョータロー

フジクリーンのブロワー誰でも簡単に修理できるから、

今回は浄化槽 ブロワー CAB7の修理方法について解説するよ!

こんにちは、浄島 ジョータローです。

浄化槽管理士歴10年 年間800件以上の浄化槽の維持管理業務を行っています。

ブロワーを修理する際には、ブロワー内部の状態を良く確認することも重要です。

そこで今回は、最低限押さえておくべき注意ポイントと基本的な修理方法について解説します。

今回の記事でわかること
  • 浄化槽 ブロワー CAB7を修理する方法
  • ブロワーが修理して直るのか直らないかの判断基準
  • 修理する時の注意点

浄化槽 ブロワーの修理方法を一切知らない初心者にも分かるように丁寧に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

ジョータロー
ジョータロー

修理方法を覚えて、自信を持ってブロワーを修理しよう!

ブロワーの状態を確認しよう。

実は、ブロワーを修理する前に、必ず確認して欲しいポイントがあります。

それは、、、

そもそも『このブロワーは修理したら直るのか?』という事です。

お客様の浄化槽を点検しに行って、ブロワーが止まっていた。

お客様に何を根拠に修理が出来るとお伝え出来るのか?

故障具合によっては本体交換をオススメした方が良い場合もあります。

新米くん
新米くん

どこで判断すればいいんですか?

ジョータロー
ジョータロー

エアーの吹き出し口を確認すればいい。

吹き出し口が上記の写真のようであれば、修理できる可能性が高いです。

もし、吐出口に赤い錆のような粉が付着している場合は、修理ではなく本体交換にするべきです。

ブロワの吐出口が赤錆色になっている場合は、

振動子(通称:ロッド)が電磁石(ソレノイド)に接触して擦れ合ってしまい

擦れ合って摩耗した削られた鉄粉が錆びて

吐出口が赤錆び色になったと考えられるためです。

上記の写真で、電磁石(ソレノイド)に擦れ傷がない事が確認できます。

上記の写真で、振動子(ロッド)にも擦れ傷がない事が確認できます。

吐出口を見れば、ブロワー本体をわざわざ分解して、振動子(ロッド)や電磁石が痛んでいるかを確認する手間が省けます。

振動子や電磁石まで部品交換で対応するくらいならば、

新品に本体交換してしまった方が良いという判断です。

浄化槽のブロワーは長期間に渡って使用する機器なので、無理に修理で対応する事は控えましょう。

もし、吐出口が正常で、使用年数も10年を超えていないようであれば、修理での対応が良いでしょう。

ジョータロー
ジョータロー

では、CAB7の修理方法を解説します。

浄化槽 ブロワー CAB7の修理方法

まずブロワー本体の内部を確認する必要があります。

ブロワー内部を確認する方法は以下の通りです。

四隅のネジを外します。

ジョータロー
ジョータロー

プラスドライバーを使って手で回そうとしても硬くて回らないぞ。

まず、ブロワーの四隅にあるネジをレンチなどを使って緩めます。

ネジを緩めずに電動ドライバーなど使うとネジ山が潰れます。注意しましょう。

ネジを緩めることが出来たら、電動ドライバーなどを使っても大丈夫です。

四隅のネジが外れました。

ブロワー本体の上部カバーを外します。

エアーの吹き出し口をゴムハンマーで軽く『コン!』っという感じで小突きます。

吹き出し口は強く叩かないでくださいね。最悪の場合、折れてしまいます。

無事に本体の上部カバーが外れました。

消音フィルターも取り外しましょう。

圧縮室のネジを外してダイアフラムの状態を確認します。

一番外側の黒色の部品が圧縮室という名前の部品です。

圧縮室を固定している四隅のネジを取り外します。

圧縮室を取り外します。

圧縮室が外れました。

枠が白色の部品がダイアフラムという名前の部品です。

ダイアフラムの薄いゴム膜のような部分が破れていますね。

これが原因でブロワーが止まってしまったという事です。

反対側のダイアフラムの状態も確認します。

反対側の圧縮室には電源コードの配線が固定されています。

溝に差し込んであるだけですので、取り外して邪魔にならないように避けておきます。

圧縮室のネジを外して、圧縮室を取り外した状態です。

ダイアフラムを取り外します。

ダイアフラムを固定している中心の六角ナットを、レンチなどを使って取り外します。

両側のダイアフラムを取り外しました。

取り外したダイアフラムです。

両側とも破けていますね。

振動子(通称:ロッド)を確認します。

ロッドを引き抜いて、状態を確認します。

ロットには向きがあります。引き抜く際には向きを確認してください。

ロッドは強力な磁石なので、引き抜く際は少し力を込めて引き抜いてください。

ロッドの両面に擦れ傷がないかどうかを確認します。

電磁石の方も擦れ傷がないか確認します。

異常が見当たらなければ、ロッドを元に戻して新しいダイアフラムを取り付けていきましょう。

新しいダイアフラムを取り付ける

ロッドから飛び出しているネジ棒に、ダイアフラムを差し込みます。

ダイアフラムには上下の向きがあるので注意してください。

新しいワッシャーとナットでダイアフラムを固定します。

両側のダイアフラムを取り付けます。

新しい圧縮室を取り付けます。

圧縮室とダイアフラムをネジで固定します。

反対側の圧縮室とダイアフラムの溝に、電源コードの配線を差し込みます。

新しいオートストッパーバーに交換して取り付ける

古いオートストッパーバーを取り外します。

オートストッパーバーは安全装置の役割です。

ダイアフラムが破れた時に、オートストッパーバーが外れると自動で電源供給が止まる仕組みです。

新しいオートストッパーバーを取り付けます。

上記の写真のようにオートストッパーバーをセットしたら、グッと中に押し込みます。

これで安全装置のセット完了です。

消音フィルターを取り付けます。

消音フィルターに黒い縦線の汚れがありますので、そこを目印にして取り付けます。

本体上部カバーを取り付けて完了

これでCAB7のブロワー修理の方法の解説は終了です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、

慣れてくるとフジクリーンや安永のブロワー修理は難しくありません。

5分から10分で部品交換できるようになります。

ブロワーのCFBやECOMACシリーズも同じ手順で修理できます♪

自信を持ってブロワー修理できるよう、この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです。

以上、ジョータローでした。

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