えぇ!なんかKRの単独が大変な事になってます!
大丈夫。接触材が浮上しちゃっただけ。
こんにちは、浄化槽管理士歴10年 浄化槽管理士の浄島ジョータローです。
日立化成工業のKR型 単独浄化槽の点検に来たら、接触材が浮上してる!これどうするの?と
初めは誰でも驚いてしまいますよね。
- 「一体これはなんなの…?。」
- 「浮上してしまった接触材はどうすれば…。」
- 「また浮上してこないか不安…。」
など、
KR型の接触材が浮上した時の対処方法が分からない新人の浄化槽管理士さんは多いと思います。
そこで今回は、日立化成工業 KR型の接触材が浮上してしまった時の対処方法を解説します。
この記事を読めば、KR型の接触材が浮上したときの対応方法と接触材の役割について理解できます。
接触材が浮上した時の対応方法
対応方法はシンプルです。
接触材を水中に押し込むだけ。
それだけでいいんですか?
塩ビ パイプを突っ張り棒にしてもいいぞ。
塩ビ パイプとチーズで突っ張り棒をつくる。
13mmの塩ビ パイプだけだと接触材を上手く固定できないので、T型チーズを取り付けます。
さらにチーズの左右に適度な長さの13mm塩ビ パイプをつなげば完璧です。
接触材を水中に押し込む。
突っ張り棒にするためのパイプで接触材を水中に押し込みます。
接触材を突っ張り棒で押さえて固定する。
接触材を押し込むことが出来たら、マンホールの縁の裏側でパイプを突っ張らせます。
どのような感じでも良いので、とにかく接触材を押し込んで、浮上防止のために突っ張り棒で接触材を固定すれば完了です。
接触材の特徴と役割
単独浄化槽の分離接触ばっ気方式における接触材とは、浄化槽内で微生物が付着・繁殖するための材料です。
接触材の役割は、浄化槽内での生物処理の効率を高めるために微生物に住処を提供し、有機物の分解を促進することです。
表面積の確保
接触材は多孔質で大きな表面積を持ち、そこに微生物が付着して繁殖します。この微生物群が有機物を分解し、浄化を行います。
ばっ気の促進
ばっ気(曝気)により酸素が供給され、微生物が好気的な状態で効率的に有機物を分解できる環境を整えます。接触材はこのばっ気エリアに配置され、酸素と有機物を含む水が流れることで分解が進みます。
処理の安定化
接触材に付着した微生物が安定した状態で働き続けるため、処理能力が安定します。また、微生物が増えることで汚泥の分解が促進され、浄化槽の維持管理が容易になります。
まとめ
日立化成工業 KR型の接触材が浮上していた時の対応方法について解説しました。
対応方法は簡単で、接触材を水中に押し込み、突っ張り棒で接触材の浮上を防止するだけ。
初めて接触材が浮上したのを見ると驚いてしまいますが、簡単そうでしょ?
以上、ジョータローでした!
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